ボリュームシェーダーベンチマーク
GPU パフォーマンスベンチマーク

ブラウザー上で動作するボリュームシェーダー GPU ベンチマークです。マンデルバルブのレイマーチングを用いた負荷で FPS とフレームタイムを記録し、プリセットやスライダーでワークロードを柔軟に調整できます。結果は CSV に書き出せるほか、 正確な設定を含んだリンクを共有することで、誰とでも公平な比較が可能になります。

GPU 統計
平均 FPS: 0.0
フレーム時間 (ms): 0.00
FPS 最小/最大: - / -
GPU: 不明な GPU
スクロールでズーム

レンダリング設定と GPU 統計

プリセット

反復回数 (Kernel Iterations)

フラクタルのディテールを制御します。値を上げるほど描画は緻密になりますが、処理は重くなります。

ステップサイズ (Step Size)

レイ沿いのサンプリング間隔を調整します。大きくすると高速化しますが粗くなり、小さくすると品質は上がるものの負荷が増します。

解像度スケール (Resolution Scale)

描画解像度をスケールさせます。高くすると鮮明になる代わりに負荷が増し、低くすると軽くなりますがぼやけます。

ズーム (Zoom)

カメラ距離を調整してモデルの表示サイズを変えます。スライダー操作またはキャンバス上でスクロールしてください。

結果の共有とエクスポート

最新の統計を CSV として保存するには Export Result をクリック。共有リンクには反復回数・ステップサイズ・解像度スケール・ズームなどの設定が埋め込まれ、ほかのユーザーも同じ条件でテストを再現できます。

ベンチマーク結果を仲間やコミュニティと共有しましょう

UI に表示される主な指標

平均 FPS

一定期間のフレームレート平均。高いほど滑らかですが、結果が安定しているかも併せて確認してください。

平均フレーム時間

1 フレームを描画するのにかかった平均時間 (ms)。値が小さいほど高速です。

最小 / 最大 FPS

直近の最小値と最大値。差が小さいほどパフォーマンスが安定しています。

GPU 名

WebGL が報告する GPU 名。テストしたデバイスを識別する際に利用してください。

ボリュームシェーダーベンチマーク の仕組み

本ベンチマークは、WebGL のフラグメントシェーダー内でマンデルバルブ(3D フラクタル)をレイマーチングしています。 各ピクセルが 3D 空間にレイを飛ばし、フラクタル関数を評価して表面を検出します。カメラは一定の軌道で回転し続けるため、 常に一貫したワークロードになります。FPS とフレーム時間は直近のスライディングウィンドウで算出しています。 プリセットで素早く設定を切り替え、スライダーで細かく調整し、必要に応じて Export Result で CSV を保存。 共有リンクには正確なパラメーターが含まれるので、他の人がまったく同じ条件でテストし、公平に比較できます。 仕組みや数学的背景を学びたい場合は Inigo Quilez 氏による距離関数レイマーチング距離場の記事が参考になります。

Kernel Iterations

フラクタルの詳細度を決めます。値が高いほどディテールが増えますが、処理は重くなります。

Step Size

レイのサンプリング間隔。大きくすると高速ですが粗くなり、小さくすると繊細になりますが負荷が上がります。

Resolution Scale

描画解像度をスケールさせます。高いほど鮮明になりますが重く、低いほど軽い反面ぼやけます。

Zoom

画面上のモデルサイズを調整するカメラ距離。スライダーまたはキャンバス上のスクロールで設定します。

注意事項

  • 正確な結果を得るには、不要なアプリケーションを終了してください。
  • GPU ドライバーは常に最新の状態に保ちましょう。
  • ベンチマーク中は GPU 温度が上昇する場合があります。
  • 結果はシステム構成によって変化します。

ボリュームシェーダーベンチマーク 実践ガイド

ボリュームシェーダーベンチマーク はシンプルで再現性のあるワークロードを提供し、GPU の差異を明確に浮かび上がらせます。 以下のポイントを押さえておけば、ベンチマークを業務ワークフローに組み込みやすくなります。

ベンチマークが測定する指標

本ベンチマークはフラグメントシェーダー計算を中心に GPU を負荷します。CPU の影響を極力抑えているため、 カーネルコンパイラやドライバー、キャッシュ戦略の違いがそのまま FPS とフレーム時間に反映されます。

負荷の選び方:反復回数・ステップ・解像度

反復回数はフラクタルの複雑さ、ステップサイズはレイマーチングのきめ細かさ、解像度スケールはピクセル数を左右します。 まずはプリセットで基準を決め、細かな調整はスライダーで行うのがおすすめです。

FPS とフレーム時間の両方が重要な理由

平均 FPS は体感的な滑らかさを示し、フレーム時間は安定性を示します。両方を見ることで、ピーク性能と持続性能のバランスを評価できます。

再現性を重視した設計

プリセットと共有リンクにより、同じ設定を再利用するのが簡単です。異なる GPU やブラウザーでも公平に比較でき、調査の手戻りを減らします。

どの環境でも使えるシンプルな手順

ウェブブラウザーだけで動作するため、OS やマシンを問わず同じベンチマークを再現できます。チーム内での検証やリモートレビューにも向いています。

パラメーターを変えると何が変わるか

反復回数を増やすと細部が鮮明になり、ステップサイズを小さくするとサンプリングが細かくなります。解像度スケールを上げれば画質は良くなりますが、いずれも負荷が高まります。 テストしたいユースケースに合わせて調整しましょう。

ブラウザーとドライバーを公平に比較する

共有リンクを使い、同じプリセットを各ブラウザーで実行してください。バックグラウンドアプリを閉じ、毎回クリーンなセッションで実施すると差分が明瞭になります。

ベンチマークから読み取る GPU の安定性

FPS の最小値と最大値の差が小さく、フレーム時間がフラットに推移しているなら、デバイスが安定している証拠です。 定期的なスパイクがあれば、温度制御やバックグラウンド処理、電源プランを見直してみましょう。

統合 GPU と離散 GPU の違い

統合 GPU でも十分テスト可能です。軽量プリセットから始め、必要に応じて負荷を上げてください。同じ設定であれば、ハイエンド GPU では小さなフレーム時間、エントリー GPU では大きなフレーム時間となり、比較が容易です。

ベンチマークで基準値を作る

よく使うプリセットを 1 つ決め、CSV と共有リンクを保存しておきましょう。ドライバーや OS を更新したら同じ設定で再実行すると、パフォーマンス変化を定量的に把握できます。

信頼できる結果を得るコツ

  • 複数のデバイスで比較する際も、同じプリセットを使用する。
  • UI に表示される FPS・フレーム時間・GPU 名を記録する。
  • 共有リンクを併用し、他のユーザーが同じ条件でテストできるようにする。
  • ブラウザー・ドライバー・OS のバージョンをメモしておく。ボリュームシェーダーベンチマーク はコンパイラの違いにも反応します。

シンプルなベンチマークである理由

複雑なシーンでは意図しない要素が性能を左右することがあります。本ベンチマークはフルスクリーンの単一パスとマンデルバルブのカーネルに絞ることで、 CPU の影響を最小限に抑え、フラグメント計算の性能や安定性を明瞭に把握できるようにしています。

短時間チェックから長時間テストまで

数分で概要を確認することも、長時間走らせてクロックや温度の推移を見ることも可能です。ワークロードが明確なので、長時間テストでも結果を比較しやすくなっています。

すべてを組み合わせて活用する

ボリュームシェーダーベンチマーク を起動し、目標とするフレーム時間に近づくプリセットを選んで安定させます。フレームタイムの推移を見守り、結果をエクスポートして共有しましょう。 友人や同僚に同じリンクを開いてもらえば、公平な比較が自動的に実現します。

最終更新日: 2025年10月16日